ふるさと納税の確定申告のやり方【5分で完了】書き方と必要書類

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「ワンストップ特例制度の申請期限を過ぎてしまった」「5自治体を超えて寄附をしてしまった」と焦っている人は意外と多い。ふるさと納税の控除を受けるためには、原則として所得税の確定申告が必要だ。手続き自体は難しくないが、不慣れな人にとっては書類の準備や入力項目に戸惑うこともあるだろう。

この記事では、初めての人でも迷わずに進められるよう、確定申告でのふるさと納税のやり方を具体的に解説する。

手続きの概要

ふるさと納税における確定申告とは、1月1日から12月31日までに行った寄附について、所得税の還付や住民税の控除を受けるための手続きを指す。寄附金控除(きふきんこうじょ)という制度を利用するものだ。

所得税法第78条および地方税法に基づき、特定の団体(自治体)に対して寄附をした場合に、自己負担額2,000円を除いた金額が税金から差し引かれる仕組みとなっている。

| 項目 | 内容 |
| :— | :— |
| 対象者 | ふるさと納税を行い、ワンストップ特例を利用しない人(または利用できない人) |
| 受付期間 | 毎年2月16日から3月15日まで(還付申告のみなら1月から可能) |
| 提出先 | 住所地を管轄する税務署(郵送、持参、またはe-Tax) |
| 目的 | 所得税の還付および翌年度の住民税の税額控除 |

確定申告を行うと、ワンストップ特例制度の申請はすべて無効になる点に注意したい。医療費控除や副業の申告が必要な場合は、ふるさと納税分もまとめて確定申告で処理する必要がある。

必要書類

手続きをスムーズに進めるためには、事前の書類整理が欠かせない。以下の表を参考に、漏れがないか確認してほしい。

| 書類名 | 入手先 | 備考 |
| :— | :— | :— |
| 寄附金受領証明書 | 寄附先の各自治体 | 寄附の都度、郵送されてくる書類。XMLデータ形式での一括DLも可能 |
| 源泉徴収票 | 勤務先 | 給与所得がある場合に必要。年明けに会社から配布される |
| マイナンバーカード | 本人所有 | 本人確認と番号確認に使用。通知カードの場合は別途本人確認書類が必要 |
| 還付金の振込先口座番号 | 本人名義の通帳・キャッシュカード | ネット銀行なども指定可能(一部不可あり) |
| スマートフォンまたはPC | 個人所有 | e-Tax(電子申告)を利用する場合に必要 |

ちなみに、最近は「ふるさと納税ポータルサイト」から「寄附金控除に関する証明書(XML形式)」をダウンロードできるサービスが増えた。複数の自治体に寄附している場合、1枚ずつ証明書を入力する手間が省けるため、積極的に活用したい。

手続きの手順

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用するのが最も一般的で分かりやすい。画面の指示に従って入力すれば、自動的に計算が行われる。

1. 書類の準備とポータルサイトの確認
まずは手元に寄附金受領証明書をすべて揃える。紛失した場合は再発行に時間がかかるため、早めに確認しておきたい。

2. 確定申告書等作成コーナーへアクセス
国税庁の公式サイトから作成コーナーに入り、「作成開始」を選択。マイナンバーカード方式(スマートフォンまたはICカードリーダライタ)を選ぶと、自宅から送信まで完了できる。

3. 給与所得の入力
手元の源泉徴収票を見ながら、支払金額や源泉徴収税額を入力する。カメラで読み取る機能を使えば、入力ミスを大幅に減らせるだろう。

4. 寄附金控除(ふるさと納税)の入力
「所得控除」の項目にある「寄附金控除」を選択。ここで寄附先の名称や金額、寄附年月日を入力していく。
5. 還付金額の確認と送信
すべての入力が終わると、還付される金額が表示される。振込先口座を入力し、データを送信すれば完了だ。

確定申告 ふるさと納税 やり方 - ふるさと納税の確定申告フロー(書類準備→作成コーナー入力→送信→還付完了)
ふるさと納税の確定申告フロー(書類準備→作成コーナー入力→送信→還付完了)

筆者の経験上、マイナンバーカードを使ったスマホ申告が最も手軽だ。以前のように税務署の長い列に並ぶ必要もなく、夜間でも手続きが進められる。なお、制度は変更される可能性があるため、最新の情報は国税庁のホームページで確認してほしい。

費用・手数料

確定申告そのものに手数料はかからない。税務署へ書類を提出したり、データを送信したりする際に発生する実費のみを把握しておけば十分だ。

申告手数料:無料
郵送費用:切手代(税務署へ郵送する場合)
ICカードリーダライタ代:数千円(PCでマイナンバーカードを読み取る場合のみ。スマホがあれば不要)
通信費:各自のインターネット利用料金

提出方法によって多少の差は出るが、基本的には数百円程度のコストで済む。

注意点・よくある質問

確定申告でふるさと納税を処理する場合、いくつか落とし穴がある。

ワンストップ特例との併用はできない

「一部の自治体だけワンストップ特例を出し、残りを確定申告する」というやり方は通用しない。確定申告をすると、それ以前に出したワンストップ特例の申請はすべて上書きされ、なかったことになる。必ず「すべての寄附分」を確定申告書に記入しなければならない。ここで記入を漏らすと、その自治体分だけ控除が受けられなくなるため注意が必要だ。

控除されるタイミングが異なる

所得税分は申告から1〜2ヶ月後に指定口座へ還付(返金)される。一方で住民税分は、申告した年の6月以降に支払う住民税から減額される仕組みだ。給与所得者の場合は、6月に配布される「住民税決定通知書」を確認すれば、控除が正しく行われたか把握できる。

期限を過ぎた場合は「更正の請求」

もし3月15日の期限を過ぎてしまった場合でも、還付申告であれば5年前まで遡って手続きができる。ただし、本来の申告義務(副業や自営業など)がある人は期限後申告となり、無申告加算税などの対象になる可能性も否定できない。詳しくはお住まいの地域の税務署にお問い合わせください。

失敗しやすいポイント

よくあるミスは、寄附者名義と申告者名義が異なるケースだ。夫の税金を安くしたいのに、妻の名義で寄附をしてしまうと、夫の確定申告では控除を受けられない。必ず税金を納めている本人の名義で寄附を行うのが鉄則だろう。

確定申告 ふるさと納税 やり方 - 住民税決定通知書での「寄附金税額控除」確認ポイント
住民税決定通知書での「寄附金税額控除」確認ポイント

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まとめ

確定申告によるふるさと納税のやり方は、一度経験してしまえば案外シンプルなものだ。

2月16日から3月15日までの期限を厳守する
寄附金受領証明書(またはXMLデータ)を必ず揃える
* ワンストップ特例を出していても、確定申告にすべて記載する

これらを押さえておけば、大きな失敗は防げるはずだ。特にスマホでの申告は年々使いやすくなっており、手作業で書類を作成するよりも圧倒的に効率が良い。控除を確実に受けるためにも、早めの準備を心がけたい。

手続きに不安がある場合や、特殊な事情がある場合は、管轄の税務署や自治体の税務課に相談することをおすすめする。正しく申告を終えて、ふるさと納税のメリットを最大限に享受してほしい。困ったときはこの記事に戻って確認してみてください。

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